アクアリウム工房 ブルーハーバー
2004.3 MASAの冒険 NO.2(後半)
この記事は旧ブールーハーバーサイト内でご覧いただけた内容です。
HAWAII-ダイヤモンドヘッド・武者修行part1★
ここで、皆さんご存知だと思いますが、チャールズ・デルビーク氏の紹介をさせていただきます。
チャールズデルビーク氏は、ワイキキアクアリウムの、簡単に言うと水槽のプロデュース(レイアウトなど)をされている方で、世界各地の環境調査などもしていて、大変忙しい方です。
以前何度かマリンアクアリストにも紹介された事もあります。
英語圏で10万部も売れたベルリン式のバイブルとなっている「ザ・リーフアクアリウム」の著者の一人である、とても著名な方です。(僕は知らなかったけど・・・)
ワイキキアクアリウムを見学して、是非、僕が紹介したい水槽は、サージタンクを左右に使用した水槽です。
この水槽は、一定方向の水流ではなく、サージタンクに溜め込んだ水を一気に落水させることで、渦を巻くほどの水流をつくりだし、より自然に近づけたシステムです。
同じシステムが使用された水槽が屋外に設置されています。マリンアクアリストにも載った事もある「コーラルファーム」です。
完全な自然光だけで、まさに海を切り取ったって感じの水槽です。
この水槽には大きなクリッパートンAが泳いでいます。
NORIさんが、「クリッパートンエンゼルが一番好きな魚だ」といっていたのを思い出しました。
大きくなったクリッパートンAの、渋みのある紺色の体色は、僕的には、あまり綺麗とはおもいませんでしたが・・・。 NORIさんに言ったら後で大変な目にあうかも。
「コーラルファーム」のサンゴは、自然光があたるせいか、状態良くぐんぐん成長していて、伸びた部分は枝打ちして他の水族館に分けたり、採取地の海に返したりしているとデルビークさんが教えてくれました。
館内の水槽は、表からではわかりませんが、400Wのメタハラが付いており、大型のプロティンスキマーが使われています。 まず一般家庭では使用しないETSSのQuad5000です。
僕の会社が日本の総代理店をしているので、検品はしたことがありますが、実際に稼動しているのを見るのははじめてで、その迫力に圧倒されました。
そして、僕が毎週お店でしているように、スキマーの掃除をさせてもらいました。遠くの方で「壊すなよ!」とボスの声が聞こえたような気がしました。もしここでスキマーを壊したら、請求書が会社に送られるのかなと怖くなり、前歴のある僕はとっても緊張しました。
そのほか、餌やりもやらしてもらいました。使用していた餌は、粉末ではなく、エビ・キャベツ・ニンジンなどを混ぜて冷凍させた、 “ジェルフード”が主です。
ウィーディーシードラゴンには冷凍マイシスを、リーフシードラゴンには冷凍食を食べないので、生きたエビをあげました。
イカには小魚をあげました。外のストック水槽にはサンゴや餌用のエビ・魚などがたくさんストックされていました。
最後に、僕がワイキキアクアリウムで驚いた事は、館内の展示水槽のマスクドエンゼルとは別に、バックヤードにもさらに3匹、マスクドエンゼルが泳いでいたことです。ついつい金額を想像してしまいました。(笑)
この、3匹のマスクドエンゼルから、世界で始めてブリーディングのマスクドエンゼルが誕生したそうです。
残念ながらその子は水槽から飛び出して干物になってしまったそうですが。
マスクドエンゼルのブリーディングは現在、ハワイのRCTのフランク氏がとりくんでいて、上手くいけば今年の秋から冬にかけて、“真っ白ベービー”(NORIさんいわく)がお目見えするかもしれないとボスは言っていました。楽しみですね。