レビュー
どにゃ さんのレビュー
- KR93XP-30S (2013/07/31)
- 満一年。 (2013/07/31)
満一年。
どにゃ さん
2013/07/31 12:50
KR93SP-30S
総合 | 光量 | 波長 | 省エネ | 放熱 | 種類 | 機能 | 外観 | 価格 | 効果 | 寿命 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4.2 | 3 | 5 | 5 | 4 | 4 | 4 | 5 | 3 | 5 | - |
2013/7/31 追記
間もなくフルスペを使用して満一年、球交換不要のありがたみを感じています。
前回のレビュー時は水槽手前にXP、奥にSPという配置でしたがそれを入れ替えました。
やはりこの方が自然に見えます。
それにより配置が最適化されたスギノキのブルーはしっかりと濃くなりました。
最近、添加剤による制御・色揚げが思うようにいかず、ストレスや手詰まり感を感じていました。
そこでもう一度原点に立ち返り、純粋にフルスペの効果を享受しようと添加剤のほとんどを止めてみたところ、
サンゴの色ツヤがみるみる良くなり驚きました。
現在添加しているのはZEOstart3(炭素源)とZEObak(バクテリア)、それと少しのヨウ素です。
やはり波長の優れたフルスペは水質さえしっかりと低栄養塩であれば、色揚げ系の添加剤に頼らずとも、十分な色揚げが楽しめますね。
今まではフルスペの設定はずっと一定(100%)で、添加剤による制御を試みてきましたが、それではせっかくのフルスペのポテンシャルをスポイルしてしまっている事に気付きました。
あくまで私の場合はですが、添加剤を止めることで水質を一定に保ちやすくなると感じました。
それにより照明に対しての挙動や効果がより明確になると思いますので、今後は今までのような強光に頼った強引な色揚げではなく、
多種のサンゴの素質をより広く引き出せるよう、出力や時間、白青のバランスに変化をつけるなど、照明によるコントロールを究めていきたいと思います。
※これは添加剤を否定するものではなく、あくまで私が制御できていなかったということですので誤解の無い様お願い致します。
2013/6/29 追記
さて、前回のレビューからだいぶ経ってしまいましたが、サンゴはここのところ調子が上がってきています。
その後は故障もなく、順調に稼働しております。
気がつけばKR93SPを導入してから間もなく満11ヶ月、8月で一年を迎えようとしています。
この一年、色々な情報を見聞きしてきましたが、やはりKR93SPは他のLED照明とは一線を画す商品だと思います。
照度、波長、照射範囲、消費電力、多彩な機能や調光など、どれを取っても素晴らしい。
実績も増えてきていますし、私ももうそろそろ書くことがなくなってきています。(笑)
しかしながら価格はどうしても非常に高価である為、誰でも気軽に購入できるものではないかもしれませんが、
借金してまで(笑)も、それも2台も買った私は間違いなく「買ってよかった」と断言します。
悩みながら調光設定を試行錯誤したりする楽しさはシステムLEDならではの楽しみ方だと思います。
どんな調光でも、どんな照度でも「崩れないフルスペクトル」は波長に知識の無い方でもLEDでサンゴ飼育が楽しめます。
サンゴの方ですが、オージーストロベリーがだいぶ色落ち(褐色化)してしまった為、試しにKR93SPとの距離を縮めてみたところ、褐色が抜け始めました。
またフィジーのクシハダも同様に近付けた結果褐色が抜け、さらに当初は見られなかった蛍光レッド(オレンジ?)が発現し始めました。(F.P.Drにて確認) (画像参照)
また、一度完全に消失してしまった先端パープルが戻り始めたサンゴもあります。(画像参照)
KR93XP直下に置いてあった時期にはこの現象は見られず、現在このサンゴはSPとXPの境目あたりに置いてありますが、XP側にはこの現象が見られません。
このことから、これはKR93SPに起因するもの(強いUV波長による紫外線防御反応?)かと思われます。
先端色の維持にはUVが1つの要因として関わっている可能性を感じた出来事でした。
引き続き様子を見たいと思います。
KR93SPを使っていてイマイチ思うように行かない方は、もう少しサンゴとの距離を縮めてみるのも効果があるかもしれません。
ちなみに当方の調光設定は基本、フルパワーのみです。(水面上15cm)
2013/2/2 追記
この度、フルスペのニュータイプ「KR93XP(仮称)」のモニターに選ばれまして、大変光栄に思う反面、それなりに責任も感じております・・・。
これまではKR93SP1台でトゲサンゴから深場まで賄っておりましたが、前回までのレビューの通り「こちらを立てればあちらが立たず」状態でした。
しかしXPを追加したことでSPとの2台体制となり、理想に近いスペクトルマネジメントができるようになりました。
SPを本来の設計である3-5M設定に戻したことで、消失方向にあった蛍光タンパクが確実に回復しています。
皆さんのレビューの通り、KR93SPは蛍光タンパクを持つサンゴ(SPS)は容易に色揚げが可能です。
ただしイエロー蛍光タンパクはやや白め(位置高め)、レッドについてはやや青め(位置低め)が良いようです。
3-5M設定でイエローがグリーンに傾いたものもありましたが、相対的に青chを少し下げたところイエローに戻りました。
蛍光タンパクが全くない、または極僅かしかないサンゴはいわゆる「超浅場系」といわれるタイプで、これに関しては3-5M設定は適していません。
これらの維持・色揚げの為には青chをかなり絞る必要があります。
しかし1台でこれをやろうとすると、蛍光タンパクは消失していきますので非蛍光以外のサンゴは色が飛んでしまいます。(実際にダメにしたものもあります)
そのため、両者を同時に維持する為にはスポットを追加するか、2台構成が望ましいでしょう。
2台購入が難しい場合はいっそ超浅場系は諦めて、赤やピンクの色合いはLPSやソフトなどで彩るのも1つの方法かと思います。
そういった非蛍光色素のサンゴの購入を避ける方法としてもF.P.Drは有効です。(店頭限定ですが)
あ、あと残念ながら故障は多い(当方は6ヶ月で3回)です。(汗)
それでも使うのを止めたいとは思いません。
アフターサポートは完璧ですが、故障が嫌な方はまだ買わない方が良いでしょう。(笑)
2012/12/29 追記
白chの割合を増やしたことで、トゲサンゴのピンクがかなり戻りました。
それ以前よりスポットで21ePWを当てていましたが効果はイマイチで、白増量の方が効果的でした。
サンゴとの距離を縮めれば単灯でも超浅場の要求する光量は満たせると思います。
しかしその反面、色が飛び気味のサンゴもあり、「強い白」と「弱い青」を要求するそれぞれのサンゴを置き場所調整と調光設定などの「工夫」だけで満たすのはやはり限界を感じています。
調光もエリア別ではなく時間軸での調整なので、当てたくないスペクトルバランスの光も当たってしまうことになります。
そうして色々試行錯誤をしていて気付いたのが、白chはサークルから、青chはサイドからの照射がメインになるという点です。
つまりハナヤサイなどの超浅場はおそらくサークル直下に置くべきであり、それ以外はセンターから少しオフセットさせたサイド直下が適している事になります。
これはPPFDの3次元グラフからも読み取れます。
しかし超浅場の要求するスペクトルバランスを満たす為には青chを絞る必要があり、その分低下した光量を補うためには照明との距離を縮める必要があるので、照明のサークル下が頂点となる山型のレイアウトにする必要があります。
照明を水槽の中心に設置することを考えると、上記のレイアウトでは当然裏側が見えなくなりますので観賞的視点では単純に水槽の有効奥行が半分になってしまいますので実用的ではありません。
また、照明より手前に置いてあるサンゴは観賞面からの逆光となり、照射面はキレイに色揚がりしているのに光の当たらない陰側を観賞することになるのもデメリットです。
従って、上記の調光設定や照射範囲の点から、やはり複数台あればかなり理想に近いマネジメントができるのではないかと思い、2台目も検討したいと思っています。
なので「ユーザー価格」を常時設定にして、もう少し値段を下げて欲しいです。(笑)
全体的な統括としては、色揚がり性能は非常に素晴らしく満足しております。
アフターサポートも良いと思います。
2012/11/30 追記
使用期間4ヶ月目に入り、ミドリイシも増えたこともあって照明への反応の違いが出てきました。
ベルリンシステム、水面距離約15cmです。
今まではただなんとなく水深3-5M設定の近似値で使用しておりましたが、手持ちのF.P.ドクターに反応しないトゲ、ハナヤサイ系などの超浅場系ピンクが褐色化しました。
設置位置は水面直下です。
それを機に勉強しましたが、このことから、要求する波長が含まれていても白ch:青chのバランスが悪ければ褐色化へ傾くことがわかりました。
現在は設定を調整し、白chを増やすことで徐々にピンクが回復しつつあります。
逆に、蛍光タンパクを持つミドリイシは光が強く当たる場所から徐々に地の茶色が抜けていき、色揚がりしています。
特にブルー系のミドリイシには滅法強い印象です。
購入時(10/15)濃いパープルだった養殖スギノキが、褐色が抜けてブルーに傾いています。(肉眼ではもっと明らかです)
F.P.ドクターは、特定の波長だけを突出させるような調整ができないフルスペには不要なものでは?と思ったこともありましたが、むしろ波長はフラットであるべきで、それはサンゴにとってストレスがなく、かつ要求波長を満たしやすいということを知りました。
要求波長を満たしやすいということは、そのサンゴ本来の色を引き出しやすいということで、これがT5の波長との大きな違いではないかと思います。
F.P.ドクターでサンゴ1つ1つが要求する波長がわかれば水槽内での置き場所や調光設定の大きなヒントとなります。
また置き場所や出力、点灯時間を変化させた際にチェックすることで光の当たり具合や蛍光タンパクが増減しているのも確認できます。
F.P.ドクターは単純にそのサンゴが蛍光タンパクを持つか否かが判断できるので、蛍光タンパクがあれば青ch多め、蛍光タンパクを持たないトゲやハナヤサイなどのピンクは色素の発色なのでこれらには白ch多め、などの目安となります。
複数の色素を併せ持つ場合もあるかもしれません。
1台のフルスペで様々なミドリイシを飼育し、かつ色揚げを狙う以上は「フルスペクトル」だけに頼らず、ある程度の前提知識や「使いこなし」が必要だと強く感じました。
そのためにもF.P.ドクターは非常に有効です。
フルスペは1台で複数のメタハラ球を再現できるので、使い方次第ではメタハラを遥かに凌駕するパフォーマンスを発揮すると思います。
ただなんとなく点灯していてもそれなりの成果は出ますが、せっかく高価なフルスペを使うならフルスペにしかできないことを見つけてやってみるのも面白いのではないでしょうか。
とはいえまだまだ勉強しただけなので、今後はそれを基に実践、報告していきたいと思います。
2012/10/2 追記
使用3ヵ月目
【波長】KRのみに切り替えて2ヶ月が経過しましたが、照明が要因と思われる褐色化はまだありません。
【放熱】フルパワー時は本体がかなり熱くなりますが、これからは涼しくなりますし、先日のエイジさんのフォロー(http://www.1023world.net/blog/kr%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%88%E4%BC%81%E7%94%BB)を見て多少安心しました。
【機能】サンゴの反応を見ながら調光ができるのはシステムLEDならではなので、とても興味深く、面白いです。
【効果】今までには見られなかった色が乗ってきた個体もありますが、逆に意図しない方向へ色が変わったものもあります。
ただ他の要因も考えられますし、調光や個別の高さなどの条件を見直しながら、今後の様子を見ようと思います。
2012/09/03 追記
【光量】徐々にサンゴを増やしていますが、正直なところ本体直下は充分な光量があるものの、直下を外れると物足りなさを感じます。
拡散性はメタハラと比較すると不利ですね。
理想は面積に応じた台数が欲しいトコロです。(価格が
^^;)
【波長・効果】メタハラ時代でも褐色だったミドリイシの褐色が薄くなり、先端も色が揚がっています。このあたりは非常に効果を感じています。他のSPSも色落ちはありません。
【省エネ】やはりクーラーの稼働率は大幅に下がりました。
【寿命】購入後すぐに初期不良が発生し対応して貰いましたが、すぐに代品を送ってもらえるなど対応は良かったです。延命のために別途ファンを当てていますが、本体の温度は圧倒的に下がります。このあたりの後の影響が気になります。
2012/8 初レビュー
【光量】メタハラ150W+LED27W+21Wの環境からなのでメチャクチャ明るいです。
【波長】この商品の全てでしょう。
【省エネ】メタハラ多灯からの乗り換えではないので消費電力的には省エネ感はありません。ただ、クーラーの稼働は減りました。
【放熱】メタハラのような水槽への放射熱はほとんどないですが、本体や安定器は結構熱く、本体には別途ファンを当てようと思います。
【種類】サイズは豊富で良いですが、カラーは白が欲しかったです。
【機能】細かく設定ができて面白い。必要にして充分ですが、0時をまたげないのが難点。雷の必要性が?月齢機能は面白いですがちょっと明るすぎる気がします。
【外観】シンプルかつスタイリッシュでカッコいいと思います。
【価格】狭小市場の先駆け的製品なので割高感は否めませんが、だからこそ所有感や満足度は高いです。
【効果】最初の1週間で色が揚がり始める個体もあり、今後に期待しています。
【寿命】耐久性は未知数ですが、どんな機械でも壊れます。長期に渡って故障しないことも大切ですが、問題なのは修理費とサポートだと思いますのでBHさんには頑張ってほしいですね。
間もなくフルスペを使用して満一年、球交換不要のありがたみを感じています。
前回のレビュー時は水槽手前にXP、奥にSPという配置でしたがそれを入れ替えました。
やはりこの方が自然に見えます。
それにより配置が最適化されたスギノキのブルーはしっかりと濃くなりました。
最近、添加剤による制御・色揚げが思うようにいかず、ストレスや手詰まり感を感じていました。
そこでもう一度原点に立ち返り、純粋にフルスペの効果を享受しようと添加剤のほとんどを止めてみたところ、
サンゴの色ツヤがみるみる良くなり驚きました。
現在添加しているのはZEOstart3(炭素源)とZEObak(バクテリア)、それと少しのヨウ素です。
やはり波長の優れたフルスペは水質さえしっかりと低栄養塩であれば、色揚げ系の添加剤に頼らずとも、十分な色揚げが楽しめますね。
今まではフルスペの設定はずっと一定(100%)で、添加剤による制御を試みてきましたが、それではせっかくのフルスペのポテンシャルをスポイルしてしまっている事に気付きました。
あくまで私の場合はですが、添加剤を止めることで水質を一定に保ちやすくなると感じました。
それにより照明に対しての挙動や効果がより明確になると思いますので、今後は今までのような強光に頼った強引な色揚げではなく、
多種のサンゴの素質をより広く引き出せるよう、出力や時間、白青のバランスに変化をつけるなど、照明によるコントロールを究めていきたいと思います。
※これは添加剤を否定するものではなく、あくまで私が制御できていなかったということですので誤解の無い様お願い致します。
2013/6/29 追記
さて、前回のレビューからだいぶ経ってしまいましたが、サンゴはここのところ調子が上がってきています。
その後は故障もなく、順調に稼働しております。
気がつけばKR93SPを導入してから間もなく満11ヶ月、8月で一年を迎えようとしています。
この一年、色々な情報を見聞きしてきましたが、やはりKR93SPは他のLED照明とは一線を画す商品だと思います。
照度、波長、照射範囲、消費電力、多彩な機能や調光など、どれを取っても素晴らしい。
実績も増えてきていますし、私ももうそろそろ書くことがなくなってきています。(笑)
しかしながら価格はどうしても非常に高価である為、誰でも気軽に購入できるものではないかもしれませんが、
借金してまで(笑)も、それも2台も買った私は間違いなく「買ってよかった」と断言します。
悩みながら調光設定を試行錯誤したりする楽しさはシステムLEDならではの楽しみ方だと思います。
どんな調光でも、どんな照度でも「崩れないフルスペクトル」は波長に知識の無い方でもLEDでサンゴ飼育が楽しめます。
サンゴの方ですが、オージーストロベリーがだいぶ色落ち(褐色化)してしまった為、試しにKR93SPとの距離を縮めてみたところ、褐色が抜け始めました。
またフィジーのクシハダも同様に近付けた結果褐色が抜け、さらに当初は見られなかった蛍光レッド(オレンジ?)が発現し始めました。(F.P.Drにて確認) (画像参照)
また、一度完全に消失してしまった先端パープルが戻り始めたサンゴもあります。(画像参照)
KR93XP直下に置いてあった時期にはこの現象は見られず、現在このサンゴはSPとXPの境目あたりに置いてありますが、XP側にはこの現象が見られません。
このことから、これはKR93SPに起因するもの(強いUV波長による紫外線防御反応?)かと思われます。
先端色の維持にはUVが1つの要因として関わっている可能性を感じた出来事でした。
引き続き様子を見たいと思います。
KR93SPを使っていてイマイチ思うように行かない方は、もう少しサンゴとの距離を縮めてみるのも効果があるかもしれません。
ちなみに当方の調光設定は基本、フルパワーのみです。(水面上15cm)
2013/2/2 追記
この度、フルスペのニュータイプ「KR93XP(仮称)」のモニターに選ばれまして、大変光栄に思う反面、それなりに責任も感じております・・・。
これまではKR93SP1台でトゲサンゴから深場まで賄っておりましたが、前回までのレビューの通り「こちらを立てればあちらが立たず」状態でした。
しかしXPを追加したことでSPとの2台体制となり、理想に近いスペクトルマネジメントができるようになりました。
SPを本来の設計である3-5M設定に戻したことで、消失方向にあった蛍光タンパクが確実に回復しています。
皆さんのレビューの通り、KR93SPは蛍光タンパクを持つサンゴ(SPS)は容易に色揚げが可能です。
ただしイエロー蛍光タンパクはやや白め(位置高め)、レッドについてはやや青め(位置低め)が良いようです。
3-5M設定でイエローがグリーンに傾いたものもありましたが、相対的に青chを少し下げたところイエローに戻りました。
蛍光タンパクが全くない、または極僅かしかないサンゴはいわゆる「超浅場系」といわれるタイプで、これに関しては3-5M設定は適していません。
これらの維持・色揚げの為には青chをかなり絞る必要があります。
しかし1台でこれをやろうとすると、蛍光タンパクは消失していきますので非蛍光以外のサンゴは色が飛んでしまいます。(実際にダメにしたものもあります)
そのため、両者を同時に維持する為にはスポットを追加するか、2台構成が望ましいでしょう。
2台購入が難しい場合はいっそ超浅場系は諦めて、赤やピンクの色合いはLPSやソフトなどで彩るのも1つの方法かと思います。
そういった非蛍光色素のサンゴの購入を避ける方法としてもF.P.Drは有効です。(店頭限定ですが)
あ、あと残念ながら故障は多い(当方は6ヶ月で3回)です。(汗)
それでも使うのを止めたいとは思いません。
アフターサポートは完璧ですが、故障が嫌な方はまだ買わない方が良いでしょう。(笑)
2012/12/29 追記
白chの割合を増やしたことで、トゲサンゴのピンクがかなり戻りました。
それ以前よりスポットで21ePWを当てていましたが効果はイマイチで、白増量の方が効果的でした。
サンゴとの距離を縮めれば単灯でも超浅場の要求する光量は満たせると思います。
しかしその反面、色が飛び気味のサンゴもあり、「強い白」と「弱い青」を要求するそれぞれのサンゴを置き場所調整と調光設定などの「工夫」だけで満たすのはやはり限界を感じています。
調光もエリア別ではなく時間軸での調整なので、当てたくないスペクトルバランスの光も当たってしまうことになります。
そうして色々試行錯誤をしていて気付いたのが、白chはサークルから、青chはサイドからの照射がメインになるという点です。
つまりハナヤサイなどの超浅場はおそらくサークル直下に置くべきであり、それ以外はセンターから少しオフセットさせたサイド直下が適している事になります。
これはPPFDの3次元グラフからも読み取れます。
しかし超浅場の要求するスペクトルバランスを満たす為には青chを絞る必要があり、その分低下した光量を補うためには照明との距離を縮める必要があるので、照明のサークル下が頂点となる山型のレイアウトにする必要があります。
照明を水槽の中心に設置することを考えると、上記のレイアウトでは当然裏側が見えなくなりますので観賞的視点では単純に水槽の有効奥行が半分になってしまいますので実用的ではありません。
また、照明より手前に置いてあるサンゴは観賞面からの逆光となり、照射面はキレイに色揚がりしているのに光の当たらない陰側を観賞することになるのもデメリットです。
従って、上記の調光設定や照射範囲の点から、やはり複数台あればかなり理想に近いマネジメントができるのではないかと思い、2台目も検討したいと思っています。
なので「ユーザー価格」を常時設定にして、もう少し値段を下げて欲しいです。(笑)
全体的な統括としては、色揚がり性能は非常に素晴らしく満足しております。
アフターサポートも良いと思います。
2012/11/30 追記
使用期間4ヶ月目に入り、ミドリイシも増えたこともあって照明への反応の違いが出てきました。
ベルリンシステム、水面距離約15cmです。
今まではただなんとなく水深3-5M設定の近似値で使用しておりましたが、手持ちのF.P.ドクターに反応しないトゲ、ハナヤサイ系などの超浅場系ピンクが褐色化しました。
設置位置は水面直下です。
それを機に勉強しましたが、このことから、要求する波長が含まれていても白ch:青chのバランスが悪ければ褐色化へ傾くことがわかりました。
現在は設定を調整し、白chを増やすことで徐々にピンクが回復しつつあります。
逆に、蛍光タンパクを持つミドリイシは光が強く当たる場所から徐々に地の茶色が抜けていき、色揚がりしています。
特にブルー系のミドリイシには滅法強い印象です。
購入時(10/15)濃いパープルだった養殖スギノキが、褐色が抜けてブルーに傾いています。(肉眼ではもっと明らかです)
F.P.ドクターは、特定の波長だけを突出させるような調整ができないフルスペには不要なものでは?と思ったこともありましたが、むしろ波長はフラットであるべきで、それはサンゴにとってストレスがなく、かつ要求波長を満たしやすいということを知りました。
要求波長を満たしやすいということは、そのサンゴ本来の色を引き出しやすいということで、これがT5の波長との大きな違いではないかと思います。
F.P.ドクターでサンゴ1つ1つが要求する波長がわかれば水槽内での置き場所や調光設定の大きなヒントとなります。
また置き場所や出力、点灯時間を変化させた際にチェックすることで光の当たり具合や蛍光タンパクが増減しているのも確認できます。
F.P.ドクターは単純にそのサンゴが蛍光タンパクを持つか否かが判断できるので、蛍光タンパクがあれば青ch多め、蛍光タンパクを持たないトゲやハナヤサイなどのピンクは色素の発色なのでこれらには白ch多め、などの目安となります。
複数の色素を併せ持つ場合もあるかもしれません。
1台のフルスペで様々なミドリイシを飼育し、かつ色揚げを狙う以上は「フルスペクトル」だけに頼らず、ある程度の前提知識や「使いこなし」が必要だと強く感じました。
そのためにもF.P.ドクターは非常に有効です。
フルスペは1台で複数のメタハラ球を再現できるので、使い方次第ではメタハラを遥かに凌駕するパフォーマンスを発揮すると思います。
ただなんとなく点灯していてもそれなりの成果は出ますが、せっかく高価なフルスペを使うならフルスペにしかできないことを見つけてやってみるのも面白いのではないでしょうか。
とはいえまだまだ勉強しただけなので、今後はそれを基に実践、報告していきたいと思います。
2012/10/2 追記
使用3ヵ月目
【波長】KRのみに切り替えて2ヶ月が経過しましたが、照明が要因と思われる褐色化はまだありません。
【放熱】フルパワー時は本体がかなり熱くなりますが、これからは涼しくなりますし、先日のエイジさんのフォロー(http://www.1023world.net/blog/kr%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%88%E4%BC%81%E7%94%BB)を見て多少安心しました。
【機能】サンゴの反応を見ながら調光ができるのはシステムLEDならではなので、とても興味深く、面白いです。
【効果】今までには見られなかった色が乗ってきた個体もありますが、逆に意図しない方向へ色が変わったものもあります。
ただ他の要因も考えられますし、調光や個別の高さなどの条件を見直しながら、今後の様子を見ようと思います。
2012/09/03 追記
【光量】徐々にサンゴを増やしていますが、正直なところ本体直下は充分な光量があるものの、直下を外れると物足りなさを感じます。
拡散性はメタハラと比較すると不利ですね。
理想は面積に応じた台数が欲しいトコロです。(価格が
^^;)
【波長・効果】メタハラ時代でも褐色だったミドリイシの褐色が薄くなり、先端も色が揚がっています。このあたりは非常に効果を感じています。他のSPSも色落ちはありません。
【省エネ】やはりクーラーの稼働率は大幅に下がりました。
【寿命】購入後すぐに初期不良が発生し対応して貰いましたが、すぐに代品を送ってもらえるなど対応は良かったです。延命のために別途ファンを当てていますが、本体の温度は圧倒的に下がります。このあたりの後の影響が気になります。
2012/8 初レビュー
【光量】メタハラ150W+LED27W+21Wの環境からなのでメチャクチャ明るいです。
【波長】この商品の全てでしょう。
【省エネ】メタハラ多灯からの乗り換えではないので消費電力的には省エネ感はありません。ただ、クーラーの稼働は減りました。
【放熱】メタハラのような水槽への放射熱はほとんどないですが、本体や安定器は結構熱く、本体には別途ファンを当てようと思います。
【種類】サイズは豊富で良いですが、カラーは白が欲しかったです。
【機能】細かく設定ができて面白い。必要にして充分ですが、0時をまたげないのが難点。雷の必要性が?月齢機能は面白いですがちょっと明るすぎる気がします。
【外観】シンプルかつスタイリッシュでカッコいいと思います。
【価格】狭小市場の先駆け的製品なので割高感は否めませんが、だからこそ所有感や満足度は高いです。
【効果】最初の1週間で色が揚がり始める個体もあり、今後に期待しています。
【寿命】耐久性は未知数ですが、どんな機械でも壊れます。長期に渡って故障しないことも大切ですが、問題なのは修理費とサポートだと思いますのでBHさんには頑張ってほしいですね。
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