ベテランの技

私が秋田・岩手出張から帰ってきた翌日に東北地方太平洋沖地震が起きた。

その時はちょうどメンテナンスに出ていて多少揺れたもののここまでの被害とは知る由もなく帰社後ネットを見てその被害の大きさを知る。

東北から帰ってきた10日の夜に鈴木先生には水槽写真の掲載許可をいただくためにメールを送っていた。そのメールの返信が来ていたのは11日12:30頃。
快く掲載OKを出してくれた。
秋田県沖でも地震があったようで影響が心配になり夜中にも関わらず安否を確認すべく再度メールを送信。
しかし、その時はすでに停電状態だったようでその後連絡はなく、その日の夜8:30頃にメールが届く。
メールを見て一安心。
ひとまず、先生も水槽も無事であった。

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停電は丸一日続いたそうで、電池式のエアーレーションを入れサンゴと魚に酸素の供給をし、お湯を入れたペットボトルで保温して凌いだそうだ。
電気復旧直前は水温17℃、pH7.70まで下がってしまったそうで復旧後4時間で水温20.5℃、pH7.92まで回復したとのこと。
時点での溶けたサンゴはない。
エアレーションと保温ペットボトルがなければ水温17℃、pH7.70よりも下がっていただろう。
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見事にパステル化したSPS

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設備はMT250×3基にカルシウムリアクター、クーラー

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スキマーはなく、以前はエコシステムのミラクルマッドを敷いていたもののそれも出し、サンプは見事に水が通過するだけとなっている完全ナチュラル水槽だ。
水質はKH7前後、PO4は検出されないレベルだそうだ。
添加剤はZEOvitのフード系添加剤を3種ほど使用。
特に色をつけるための添加剤の使用はない。
先生曰く『低栄養塩にすればこれくらいにはなりますよ。』とのこと。
無給餌とベテランの目がそれを可能にしている。


ところ変わって関東の至宝の水槽にも今回の地震の被害報告が入ってきた。
停電でサンゴの上の方がむき出しになりその部分は死んでしまったそうだ。
幸いにもバッテリー式フィッシュレスキューポンプを設置してあったので主要な魚たちは無事だった模様。
低水温魚が多く、それも幸いした。

サンゴが多い水槽では夜間のpHの下がり幅が大きく酸欠に陥りやすい。
日中は二酸化炭素を吸収し酸素を出す光合成をしている褐虫藻が『呼吸』に切り替わるからだ。
サンゴが水槽中の酸素を消費し二酸化炭素が増えるとpHが下がり魚は酸欠を起こしやすくなる。
スキマーが稼働していれば酸欠ということはほとんどないのだが停電ではそうもいかない。
そんなとき、大切な生体を守るのがフィッシュレスキューポンプだ。
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停電時に電池式エアポンプが稼働するアイテム。

本来なら活躍することがない方がよいのだが天災はそういうわけにはいかない。
備えあれば憂いなしの商品だ。

今回、フィッシュレスキューを
東北地方太平洋沖地震災害支援価格でご案内させていただきます。
通常18,000円相当ですが支援価格5,000円での販売です。
数に限りがございます。ご検討の方はメールもしくはTEL06-6768-2778まで。


今回の地震で被災された皆さんに、心よりお見舞い申し上げます。
また、被災された地域の一日も早い復旧をお祈りします。

コメント (2)

エルカンおやぢ:

元気に日本をかけまわっているみたいで、何よりです。
著名な方の水槽をその目で見れるとは幸せですね。
現在、水槽の状態は最低ですが、5月くらいまでには再スタートしたいかなと思っています。
(でも、九電も夏には計画停電するかもと言っているのが気になりますが)

z:

エルカンおやぢさん
まあ、転げまわってるだけですけどね・・・。
今回は激しく勉強になりました。また行きたいです。
再スタートするときは私を呼んでください。

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