入荷から2か月経ち残り3匹となったCentropyge narcosys、ナークエンゼル。
サイズも5cm、6cm、9cm特に一番大きな9cmは当初絶対に後から減圧症が出るのだろうと思い、静観していましたが、到着後、潮合わせ直後からガンガンに冷凍ブラインシュリンプを食べていたので逆に消化不良を心配したくらいでしたが、予想に反してすこぶる快調です。
なによりもオスの成魚の風格が漂い男前やなぁと見とれてしまいます。
この様なレア種は価格が価格故に、不完全な状態で販売するのは出来ない魚なので、丹念に仕上げてからの販売を心がけています。
その為の情報として採集者からの採集場所の水深、水温、環境などの情報はとても重要です。
私たちは、今回の入荷に併せて水槽を1か月以上前から立ち上げ直し、殺菌灯をRUW-4に強化し入荷に備えました。この殺菌灯は無菌牡蠣のストック水槽等にも使われる低水温でも透過率の良い石英管を使っているので細菌やウィルスを効率よく殺菌してくれます。
今までも、多くの顧客の水槽でその性能は実証されていますが、殺菌灯でこれほど効果のあるものは無いと言えるでしょう。
今回のポリネシアでの深海採集では新たにSynchiropusの新種とHolanthiasの新種と思われるのも採集されたので、昨年のBodianusSPやPseudocheilinusSPにつづき快挙と言えるでしょう。
先週、11年間ナークエンゼルを飼育していたというお客様がお見えになりました。
入荷が途絶えてもう5、6年になり、いったん水槽をたたんで閉まっていたそうですがナークエンゼルが入荷したと言う情報を知り、また水槽を立ち上げて飼育したいと思いご一報いただき、ナークエンゼルをみていただきました。
お客様の都合とはいえ、立ち上げに2ヶ月かかる間の取り置きに成る為、前金で全額お支払いいただきました。昔はこれが普通だったのでとお客様の方から、申し出が有りその場でお支払をされて帰られました。
そう!昔はみんなそうっだったな。万一、死んでも冷凍保存していただければはく製にして大事にしますと言われて感動する日でした。
男前やな、こんなにすばらしいお客様がまた復活してくれたうれしい日でした。