Deep Fish collected in submarine!!

今日、Curacaoから凄い魚が届きました。

Decodon puellaris Red hogfish 過去に2回ほど入荷したことはありますがいずれも到着時には既に他界しているか翌日には他界しているくらいのコンディションであった。


ところが今回はサイズは4cmと5cmの過去に見た事のないサイズでしかもコンディション良好である。


Bullisicthys caribbeus   bluntnose bassletブラントノーズバスレットも無事到着している。

先月よりDuch館長のCuracao Sea Aquarium に誕生したSubstation Curacaoの潜水艦を使いDeep Water Fishの採集が始まりました。 この潜水艦は650ドルでCuracaoの深海探検に出かけることが出来ます。


これまでに、Lipogramma evides バンデッドバスレットやSaber gobyサーベルゴビー
 



Lipogramma KlayバイカラーバスレットCandy bassなどを採集し今までリブリーザー潜水ではうまく減圧できなかった魚達を潜水艦を使い採集し減圧処置を施して無事地上にあげています。 

潜水艦で捕まえようと数年前に聞いた時点では夢のような話と思っていたが実際に実現するところがDuch館長の恐ろしいところです。
今のところ数億円の潜水艦のコストを価格に転嫁されているみたいです。
今後の情勢を見守りたい。

数年前のチャレンジで捕まえたが減圧停止中に死んだLiopropoma aberransゴールデンバスレットも採集に成功したみたいです。なんとなくロマンが無くなった気がする

OSCI MOTION Wave

CORAL REEF TANKの飛躍的な発展に貢献した神器としてプロテインスキマー、カルシウムリアクターやメタルハライドランプがあげられるが、この数年は水流装置がめざましい発展を遂げている。

私が、13回MACNAで見つけて持ち帰ったSEASWIRLは昨年水族館大型水槽用の40A仕様を販売開始した。これは配管を接続すると90度に出口が往復する商品でモーター電源で動いている。


その後、ドイツのTUNZEが発売したWaveBoxは揺り籠のような往復流を再現し注目を集めた。そしてVortecMP40がマグネット電源部分とインペラー駆動部分を水槽に挟んで設置する画期的なデザインを採用し、ワイヤレスで同期させて複数で様々な複雑な水流を作り出した。


そしてTUNZEのMasterStreamPumpがマルチコントローラーを併用することで小型ながらパワフルでより水槽に適した水流を再現することが出来るようになった。


なぜ水流が大事かというと水流の良い水槽と悪い水槽では水質に大きな違いが表れるからで、ライブロックによる濾過において複雑に入り組んだ岩組を隈なく通り抜けるような水流が微生物の活性化を促し、デトリタスを沈殿させずに濾過槽に落とし、プレフィルターで濾しきれなかった汚れをプロテインスキマーが取り除き、スキミング時にミキシングされた空気をたくさん含んだ海水がライブロックのバクテリアを活性化させる。


この流れを無駄なく繰り返されることで、より良い水質に近づいて行くのである。
そのTUNZEのMaster Stream PumpをSeaSwirlの様に90度リターンさせる装置がOSCI MOTIONである。 


この装置で作られたサンシャイン国際水族館のサンゴ展示水槽は順調にサンゴの成長を見守っている。
私は、今この夏にリニューアルするサンシャイン国際水族館のいくつかの展示水槽の設備に関して携わっている。 


ラグーン水槽6mx2mx1,8mではTurbelle®MasterStream6515毎時50000Lから150000Lというハイパワーな水流装置を60度2分前後で往復する装置を製作している。構造的には簡単そうに見えるが造るとなるとかなり難しい。低速で安定させる、速度調整機能が欲しい、故障時の交換やメンテナンス性等。水槽設備は配管が接続され海水が回りだしてからの微調整が重要なので、微調整が可能な装置を作らないといけない。


その為には、ゼネコンの監督に罵声を浴びようと飼育者の立場で考察を繰り返し、現時点で最高の物を納めたい。
最高級のシステムは予算の都合であっさり却下されたのだが。出来るだけシンプルな装置でも可能な限り微調整出来るように作ってあげたい。机上論が当てはまらないのが生き物を飼う事だから。

Swich on

震災後初めて東京に来ました。新幹線を降りて八重洲口に出ると暗い?そうか節電中かと改めて感じた。首都東京がこんな状況になるなんて大阪にいると考えられなかった事が現実として今此処にある。 

地震の影響で遅れていた葛西臨海水族館のプロテインスキマーの設置工事の検査確認の為に昨日から上京している。
 

葛西水族館は日本で最初にベルリンシステムの水槽を立ち上げた水族館です。運よくその時からずっとお付き合いがありサンゴ水槽以外のいろんな水槽にETSSプロテインスキマーを設置していただいています。


その一番最初に設置していただいたスキマーはHSA2000でしたが2号機からはすべてETSSで設置しています


それも工事はほとんどがO村さんがしているので私は、いつも丸投げで電源のスイッチをONにするだけで水量とバルブの調整をしているだけです。
そんなO村さんのお付き合いでサンシャイン水族館やしながわ水族館のお付き合いもさせていただいています。O村さんの実家は宮城県の仙台空港の近くにあり津波で流されて2階部分が1キロはなれた場所で見つかるほどの被害にあったにも拘らず工事を完了させてくれた。感謝感激で言葉にならない気持ちになる。
改めて人と人のつながりの大切さを実感する。

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