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Dream come true!

先週はセンセーショナルな入荷がありました。 

Odontanthias chrysostictusバラハナダイ 通常は200m前後に生息するイエローアンティアスの仲間のハナダイだ。


すでに採集地の沖縄では採集チーム沖縄Deep Sea Challengerの皆様にテレビ局が取材に押し掛けたりして深海魚発見?Newsにもなりました。
雑誌には過去に伊豆大島の65m付近で撮られた幼魚の写真が有名ですが、今回は18cmのオスと思われる成魚です。


Deep Sea Challengerの皆さんは10年以上の歳月をかけて100mを超える深海から独自のノウハウで減圧処置をしてようやく生かして地上に上げる事に成功しました。夢は未記載種の発見なんだろうな?いつか見つかるんじゃないかな!
深海の冷たい水温を好む魚も真冬の一番水温の下がる冬の間は底も水面も差がない為に普段より浅い場所まで上がってきます。深海と水面近くの水温に差が無いこの時期は狙い目ですが天候が荒れる季節です。天候に恵まれてうまく採集出来たととはいえ100m付近では浮上させるのは容易くありません。 まさしく命がけの採集と言えます。
Deep Sea Challengerの皆様ありがとうございます。
 

こんな魚を一目見たい、飼育してみたいと願い、低水温の水槽を作り準備していただいたお客様の元に無事届けられることが出来て嬉しさもひとしおです。
ヤリイトヒキベラやイエローアンティアス、イトヒキコハクハナダイ等の水槽にボスとして君臨するために新しく作った検疫水槽で調整をしています。

検疫の水槽は400Wx450Dx500Hが2個並んでいます。この水槽は屋外の濾過槽から循環する海水を止めて薬浴時にエアレーションだけで調整するときも温度管理できるようにキャビネット内部にZC-200のクーラーを備え付けています。左右両方とも違う水温で飼えるように作りました。

背面に配管が仕込まれていて濾過槽から循環する水も貯水槽約600Lから循環する新海水もRO水も簡単に取れるので、薬浴の水替えや掃除にRO水が簡単に注ぎ込めます。
RO水は屋外の80Lのストレージタンクから送られるので掃除にや淡水浴に使う分には不自由しません。水槽は底面まで水が抜けるようにソケットを溶接しています。薬浴時にはRO水で綺麗に洗い流して新しい海水や循環水を簡単に送れます。
この水槽の架台には1000Wx450Dx500Hのべラ水槽が併設されています。濾過槽は別ですがクーラー1馬力は同じですが2個の別箇のチラーを検疫水槽用とベラ水槽に分けているために、それぞれのコントローラーで調整できます。

現在、ベラ水槽23度検疫水槽循環水温19度検疫水槽エアーレーションは21度とそれぞれ違う水温に対応しています。
採集家が命懸けで捕まえた、希少な魚達を大切に飼育したいとの思いで作られた特注低水温ペア構造のアクリル水槽は内側13mmに20mmの空間で外側8mmのアクリル水槽が2重で空間は密閉されています。濾過槽もペア構造で断熱材を空間に入れて密封しています。殺菌灯はRUW-4低水温でも抜群の殺菌能力を誇ります。無事検疫を終えてこの水槽に入る日が待ち遠しいです。

そういえば思い出すのも腹立たしいがもう一つ素晴らしい魚の入荷がありました。

Centropyge nigrocella
すでにB-BOXさんの入荷情報でご覧になっているでしょう。最後のケントロピーゲと呼ばれている希少種だ。この魚のシッパーバヌアツが我師匠California Academi Steinhart Aquarium のCharles Delbeek氏を通じて買わないかと聞いてきたので高いとは思いながらも以前から入手出来れば欲しいと聞いていたお客様もいたので、買いますだから詳細を教えてと返事したところ、連絡が途絶え催促すると日本に専属契約している業者があるからそこに売ると言ってきた。念のためその業者の関西の担当者に確認したら全く知らなくて関西の担当者が関東に問い合わせたら入荷予定になっていた。
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2011年02月28日 18:51に投稿されたエントリーのページです。

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