オーストラリア、グレートバリアリーフの珊瑚が輸出出来る様になって早4年が経ちました。
日本ではインドネシアやフィジー、ベトナム、ソロモン島などから珊瑚の輸入はされていますので、特別にオーストラリアの珊瑚を輸入しなくても需要は満たしていると思っていたのですが、
地域にしかない固有種や同じ様でも違う物などひょとしたら面白い物が有るのかもしれないと考える事があり、Cairnesに行ってきました。
数年前より、魚の価格が上昇しているオーストラリアの現状についても興味があり、何よりもオーストラリアのハナガタサンゴをUSAマーケットでよく見るが正規のルートではほとんど輸入されていないので少し興味が湧いていたので現地を彷徨う楽しさも考えるとJetStarのサイトにアクセスし航空券、ホテルと簡単に購入出来たので思い立ってから1週間を切るくらいの予約で来週行くからよろしくとCairns Marine のJulianにメールをしていました。
Cairns Marineはオーストラリアでも最大級の規模の会社で自前の大型ボートが2台もあり毎週グレートバリアリーフの外側のCORALSEAに採集に出かけています。以前はもっと近くの沿岸で、採集出来たのですが環境保護から近隣沿岸での魚や珊瑚の採集は出来なくなり片道8時間以上のCORALSEAに1週間の遠征に出かけています。
特筆すべきは、近代的なボートの設備です。フィリピンヤインドネシアでも1週間かけて遠征に行くのは当たり前ですが海水の循環や2mを超える深い3mx2mのタンクが3槽も有り大型のエイやサメなども持ち帰れます。
私が行ったときもちょうど舟が明日帰ってくるというので早朝に港に迎えに行きました。
朝6時半に迎えに来てくれたLyle社長と港に着くと待ち構えてくれているように魚を降ろし始めました。
港に泊めていた4tのクレーン付のトラックに200lのバケツに入れてある魚から吊り上げていきました。
採集チームのキャプテンTimは挨拶もそこそこに私に船底に沈めていたバケツを引き上げてこれを見ろといいました。
これは、Ventralis? クック島産とは似ているが違うどちらと言うとトンガ産に似ている。何処で獲れたかと聞くとCORALSEAの70m付近で捕まえたという。
彼は、DynastyのForrestさん達と同じく、リブリーザーを使い深海ダイビングをしてこのVentralisを捕まえて来た。これらの魚は1昼夜をかけてゆっくりと引き上げられる為に減圧の針で空気を抜くことが無いので減圧症が見受けられない。
彼らは、航海をしながら一日に昼間に三回から四回の採集DIVINGをし夜にも一回から二回の採集DIVINGをしている。
昼間は浅い20m付近ではフーカーで網を立ててリーフを泳ぎ回るヤッコやベラなどの魚を追い込み掬い採り、夜は寝ている大型の魚などを傷つけないようにそっと袋に詰め込むように採集する。