水槽の底砂やデトリタスのお掃除がかりとして定番になったマガキ貝この貝を水槽の掃除屋として流行させたのはTHE REEF AQUARIUMに影響された10数年前の私だ。
高知ではキリアイ(斬り合い)串本ではチャンバラと呼ばれるマガキ貝を初めて見たのは13年くらい前に高知県大月町に黒潮生物研究所を開設することとなった時だ。
地元大月町の柴岡町長やお役所の方々との宴会の時に付き出しとして出てきました。どうして食べるのか隣にいた岩瀬さんに聞きながらつま楊枝で差して引っ張り出して食べたのが、あまりにも美味しかったのでこれどんな所で採れるのと聞いたら目の前の海の砂地や少し淀んだ泥地にいくらでもいるよと教えてくれたので翌日海で探してみた。
そして、水深2mもないような泥地で見つけて観察していると、デトリタスを掃除するように見えたので、水槽の底砂の掃除に使えないかと思い水槽に入れて観察すると結構な働きをしている。
それ以来日本のリーフタンクの定番になった。 刀のような爪のような足を見てチャンバラと言うのだろう?
今でも私は年に数回は塩茹でにして食べるが夏は冷たいビールに最高の当てになる。
先週末、10年ぶりに家族全員で大月町に遊びに行った。 研究所が出来るまでに旅行がてら数度通っていた、当時小学6年生の長女は今年から京都の私立小学校で教師として頑張っている。
中一でダイビングライセンスを取得し、アドバンス、レスキューとキャリアだけは10年だが、経験本数はまだ50本にも満たないブランクダイバーなのでとりあえず後の浜3.5ブイでチームジローさんの邪魔をしないように10m未満で動作が間違いはしないかとバディーチェックをしながらゆったりと過ごした。
水深10mの底地を中性浮力を保ちながら水平移動をしているとトゲチョウのペアやチョウチョウウオのペアの食事に遭遇した。砂地を口先で突きながら何かを探して食べている。小さなゴカイやワラワラでも食べているのだろう。サンゴを見ても食べるそぶりは無く砂を漁っていた。
それなりに、慌てることなく落ち着いて潜る事が出来るのを確認したので2本目は30mくらいまで連れて行った。ジローサンたちが26m付近にアケボノハゼがいるのでそれを見に行こうと言ってたので後ろからゆっくりとついて行った。
20mくらいから急に水温が下がり20度くらいになった。1.5mmの薄いウエットだったので凍え死にそうになった。