お一人様の工事の助っ人にAMA関東の大谷氏が来てくれた。夕方には某氏宅の殺菌灯の球交換と分解清掃をするので手伝ってもらうので時間に圧される。
今回の水槽
と架台は水族館の手配で作られて濾過槽は私の製作で組み込みは私という少し変則な発注で、少し手違いがあったが、少しの加工や器材の変更で手を加え無事予定通りに完成した。
それにしても、皆リニューアル工事の打ち合わせや既存水槽のメンテナンスに終われて大変みたいだ。新しい水族館を作る場合殆ど机上で考えられた水処理プラントになっている?
当然大手建設会社の一流設計者とやらがカタログデーターに基づいて一生懸命図面を書きもっともらしい理屈をこじつける。
もちろん予算もあるので好き勝手と言うわけにはいかないが多くの水族館はオープンから一二年かけて飼育係が担当の水槽を飼育しやすい環境に整備していく。その時に、ついてあるが使わないような不要の長物やデカイだけで使いづらいものが沢山ついていたりしないように今しっかりと建築会社と打ち合わせをしておかないといけない。
実際何十万もするオゾン発生器が全く使われずに放置している水族館もあるし付属のスキマーが使い辛いから購入しなおすところもある。
ホームアクアリウムでも水族館でも出来上がりが100%だと生き物が入り数ヶ月数年経過するとポンプも濾過槽もその性能がダウンするだろう。それが10%のダウンなのか30%のダウンなのかで本当の性能が決まる。飼育する生態にあわせて水槽の水の流れや濾過槽の仕切りやポンプの吸い込み位置やスキマーの設置箇所も変わってくる。
たとえばベンチュリー式スキマーのベンチュリーを週に1度掃除しなければいけないとするとその手間はどれくらい掛かるとかも重要です。忙しくて洗い忘れたりすると泡立ちが落ちるので性能はたちまちダウンします。濾過槽も目詰まりすると効率は落ちてしまう。
カタログには出ていないことが実際には沢山起こるのでその都度対処しなければいけない管理者である飼育係りの人が使いやすくてメンテナンスの少ない器材を機種選定すべきだろう。来年夏にリニューアルオープンするサンシャイン水族館はそんな飼育係の考えが反映された最新鋭の水族館になるだろうか?