河内長野市の森本歯科の新らしい診療所に水槽工事に行きました。
旧診療所にも1200x600x600Hのベルリン式水槽が3年くらい前からありました。
賃貸の物件から自宅兼診療所の所有物件となり、最新鋭の歯科医療機器が揃い、ゴージャスに各診察イスが個室になり4室に分かれています。インプラントや矯正治療で長時間の手術にもプライバシーが守られる様に配慮されています。
今回、水槽は倉庫にあった引き上げ品をリメイクし使用し外部置きの濾過システムや貯水槽のシステムを充実しました。
今回の現場は設計士と工事業者のコミニケーションが上手く行ってないのか、図面変更になっていたのに図面が届かないなどの不手際もあり、現場では苦労の多い工事になりました。
設計士は自分のやりたいように図面を起こすが、その図面の通りに出来上がると不備があることも多い、設計士が同じように海水魚の飼育をしているのなら、細かい部分にも気が回るがそうでないと、もっと密に打ち合わせをしないと出来上がりで施主からクレームを受ける事になる。
今回も、いくつかそんな問題があった。
水槽を家具で覆うように、デザインされているのは良いが正面以外の3方向は破目殺しになっているから掃除がし難いと早速森本先生から指摘を受けていた。
一月前に、私とミーティングした時に現物の水槽を見た後にこの図面を起こしたが完成図は送られていないのでどうなるのかと思っていた。 結局照明MT250Wx2の500Wの熱を逃がす為に換気扇を天井につけてダクトで抜き屋外に出す工事も我々で追加ですることになった。
架台も両方向から開く為、ポンプの置き場所の下は空洞が多く、極力梁の上に置きはしましたが共鳴とも振動とも取れる音が響いている。 外部の濾過槽スペースも家の窓下から1450Hの仕上がり予定が1260Hしかない。 幸い工場が忙しく製作が遅れていたので変更が可能になりサイズを短く窓を避けて高さを上げて作ることにした。
設計の通りに仕上げられているか確認することも大事だし、この図面での問題点が有るか無いかを聞いてくれれば違う物になったと思う。 多少の修正を煩わしがらずにするしかないだろう。
いろんな意味で、コミニケーション力と経験の少なさが問題を大きくしている。 最新鋭の素晴らしい歯科医院の設計で造りもとても良いのにもったいない。
新建築に出ていた奥沢の家も、施主及び設計士とは一度だけしか会っていないがメールや電話での打ち合わせは頻繁にあったし、図面の手直しも素早くしてくれた。水槽はある意味特殊なものでそれ自体が生き物になる。海水が周りライブロックが入り生き物が入ると水槽も生き物と同化してしまう。
この水槽も、毎日自動で海水交換をするシステムを組み込む。 一日20Lを目安に交換する。 貯水槽に常に海水を作って置く必要があるが、貯水槽も下限と上限にフロートスイッチが在り、下限のフロートが下がると循環ポンプと温度コントーロールの電源を切り、ROの電磁弁を開放する。反対に上限のフロートが上がるとRO電磁弁を閉めて循環ポンプや温度コントロールに電源が送られる。
この貯水槽の水は濾過層の水位を感知するフローとスイッチの信号で濾過層に送られてきます。しかしROを溜めている時は送られないように貯水槽の循環ポンプに連動されています。