昨日はMACY4「ハードコーラルの種苗生産について」ご参加の皆様ご苦労様でした。
海の環境を知り水槽飼育の大切さを改めて知っていただく良い機会だと思い、黒潮生物研究財団専務理事岩瀬文人様に近年のサンゴ礁の状況をお話しいただきました。
日本は、世界の中でも類稀なサンゴ礁を持つ国としてその環境が今どのように変化しているのかモニタリング調査の結果報告とても残念でしたが、その環境を守り復活させる為の技術革新も少しずつ進歩している事も解り、有意義な講演だったと思います。
水槽で、起こりうる事と自然界で起きている事、関係の無い様で関係深いことや学会で発表されていない事が水槽で飼育者が見たり体験している事、そのような事を双方で情報交換出来る様な会がもっと身近に催されると、アメリカに負けないようなデーターベースが出来るのでは無いでしょうか?
サンゴの産卵は満月の大潮と思われているが、過去に1度だけグレートバリアリーフで記録されただけでそれが何故か当たり前のように広まっているが実際には下弦の月が多く、多くのサンゴはその日の前後に行なわれている。
生まれた卵は、精子と卵子が一緒に入っていてそれが水面で割れて浮遊するが同じミドリイシから生まれた卵はほぼ受精出来なくて、他のミドリイシから生まれた卵の精子と卵子と交わってはじめて受精するなんて嘘みたいな話ですが、実験の結果としてそのようなデーターが残されています。
受精した卵は水面を漂い3日くらいで着床する能力が備わりますが10日くらいまでの間に着床しないと着床出来なくなってしまう等サンゴのお話について近日中に会員サイトMACYにデータをご報告します。
明日は財団の20年度の理事会が行なわれます。このような研究を継続出来る様に幅広く皆様のご支援となる、黒潮生物研究財団への寄附のお願い