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インスピレーション2

インスピレーションを実際に使い、海洋実習する予定でしたがあいにくの台風で、急遽マンザビーチホテルのdivingpoolでの講習となりました。
 
荒れる万座毛


万座ビーチホテル

この器材は呼吸した息がソフノライムのフィルタースクラバーを通過するとCO2のみが吸収されるのであらかじめ設定した酸素分圧に下回ると電磁弁が開き酸素が補給されるというシステムです。
スクラバー

両胸にあるカウンターラングが肺の様にガスの循環を安定させます。 
あらかじめ、Diving計画の設定値になるように、空気は左側のカウンタラングのオートデュレントバルブが循環するに適した量の空気を送ります。 その空気や呼吸で酸素分圧が低下した分をハンドセットと呼ばれるコントローラーが酸素の分圧を測定し、設定値になるまで酸素を送ります。このコントローラーは3個のセンサーが一番近い数値の2個を採用します。 

極端にずれているセンサーはセンサーの異常や故障の可能性がある為常に3個のうちの2個の平均を読み込んで指示を送ります。

このコントローラーも2個同じものが有り、1個をメインで片方がバックアップになります。 

万一水中で片方が故障したり電池がなくなったりしても、もう一方が同じ役割を果たします。


今回はCCRのエントリーレベルの講習で、この講習を受けるにはナイトロックス、アドバンスナイトロックスの講習を終了していないとこの講習の生理的な部分が理解できません。
このレベルでの最大水深は40mです。 40mやったら普通のタンクで十分潜ることが出来ますが、CCRで潜ると活動限界が大幅に上がります。 たとえば30mにAIRのタンクの無限圧時間は19分がリブリーザーだと28分で25mに潜水したときはAIRなら28分CCRは55分まで無限圧の潜水が可能になります。

そして何より違うのは酸素分圧が高いので減圧症の原因になる窒素が少ないので安全なダイビングを可能にします。 この部分の説明は改めてにします。


凄い!理想的な器材でこれで、潜れば鬼に金棒、無敵やと考えてしまうと大きな落とし穴があります。


私の講習は、器材の取り扱いの説明を理解したあと、実際にそれを使い快適に潜る訓練をします。

ある程度、慣れたら今度はあらゆるトラブルシュミレーションを行います。例えば電磁弁が故障し酸素が出続けた場合はどう対処しますか?酸素が出続けると酸素中毒になり中枢神経がおかしくなります。 その場合はハンドセットの電源を切り、AIRタンクに切り替えて浮上するとか、逆に出なくなったら手動に切り替えるとかの想定されるトラブルの数々を次々と対処します。 一つ間違えば死んでしまうために必死で学習します。 快適なダイビングは何時できるのだろうと思うくらいになります。

でも、これはアクアリウムに置き換えれば同じことが言えます。カルシウムリアクターなどはほとんどリブリーザーと同じ仕組みに思う。 設置の時は有頂天で説明も禄に聞かずに、うなづき少しトラブルがあるとどうなっていると慌てふためく。 取扱説明書も熟読することなく、とりあえづ、聞きまくる。 ダイビングの場合はその先に待つ死は自分の責任ですが、アクアリウムは死ぬのは魚やサンゴです。 快適のウラにあるリスクを回避出来るのは自分自身でしかないのを忘れてしまう。自分の命をまもるためトレーニングや準備・理解は不可欠である。 

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2008年10月01日 20:12に投稿されたエントリーのページです。

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