一日700K 名古屋の秘宝
休養充分でサマーヴァケーションを終えた私は、MACNA資料の撮影に明日訪問予定を変更出来るか夕方、急遽名古屋市の浦上様に電話を掛けてこれからお邪魔しても良いという暖かい返事を頂き一路西名阪を爆走した。
なんぼ元気でも朝、湯原温泉出てから倉敷まで100K走り、大阪まで200K爆走して夕方から名古屋往復400Kは辛いと思い久々にNORIKO嬢に名古屋まで一緒にドライブする?
と聞くと久々に見てみたいから行くと言うので途中で運転変わってもらおうと思い出発した。
快適なドライブと思いきや、四日市東から15kの渋滞にはまり到着は21時少し前になった。
お土産に冷酒を渡して、水槽を拝見した。 綺麗なミドリイシ水槽に一際目立つ赤く色揚がりしたキャンディーバスレット、以前訪問した時にはホツマツアAとココスがいたが今はココスしか見当たらない。
浦上様に尋ねると2年前に落としたと聞いた、ホツマツアAはイースター島の年間水温の18度から22度の水温が好ましいと聞く。深場の魚達は多少の日焼けはあっても、明るさには耐えれても、水温には耐えれないようでホツマツアAが長生きしていないのは飼育温度に原因があると思う。
22度から25度では最高温度帯に限度があると思う。 例えばハワイで120mでも20度から22度の水温で水面が23度から25度との差がそれほど大きくない。年間通じてもそうである。
日本のアクアリストは欧米に較べてかなり特殊みたいで浅場のミドリイシ水槽に深場のキャンディーバスレットやホツマツアAやベントラリスやマダラハナダイを飼う。
今までずっとそんな水槽を作ってきた自分達が言うのも可笑しいかも知れないが世界のアクア業界の不思議でもあり、最近はアメリカや香港などに逆に影響を与えているようでもある。
中でもキャンディーバスレットやオシャレハナダイは日焼けする事も無く、逆に色揚がりすることも多い。
ドイツやアメリカのリーフタンクの主役はハギで、ライブロックに生える海藻や苔を食べさす為に投入したものが殆どで大きなキイロハギやパープルタン、アキレスタン、ソハールなどが幅を利かせている。
中でも綺麗なのがジェムタンと言う事になる、しかし最近の価格はいただけない。それは単純な理由・・・サンゴを食べない種という理由だけで選ばれている。だからハナダイやベラも迎え入れられるがヤッコやチョウチョウは敬遠される。
でも日本人はあえてそれらをリーフタンクの仲間として投入し、食べられてしまう。
ドイツやアメリカの水槽ははどれもサンゴはそこそこ綺麗ではあるが、魚は・・・・・だよ。それは世界のリーフタンクは25度から28度でキープされている。 当たり前と言えば当たり前ですが・・・沖縄やインドネシアの浅い海のミドリイシは適した水温では有ります。リーフといえばミドリイシなのでミドリイシが主役の水槽では25度±になる。 それでは深い水深のレアな魚は長くは生きていけない。
ここで誤った認識がある。スハルソノイやカロリニアーナなどの深場のミドリイシは低水温を好むように思われている方も有るかも知れないがその場所の35m40mでも水温は26度から28度の水温で私はいつも1.5mmのウェットスーツで潜っています。
バリ島ではインド洋に面した地域で採集されるものはやや低水温22度から24度でバリ海側やジャワ側は高水温に適応している。 たしかスラウェシで採集されるタコアシやハナガサRも高水温地域であったと記憶する。 しかしアザミハナガタやオオバナサンゴは主にインド洋側の深い水深で採集されて入る為やや低い水温を好む。 魚もサンゴも自分に適した水温や光量水流や地形の環境を選んで生活しています。 北海道の旭山動物園が人気なのは動物の好む環境を模造した展示をしている為、動物がストレスを少なく展示されているからだと思います。
この水槽に有るミドリイシも水深の深いタイプが数種類あります。ミドリイシ=高光量というわけではないのでこの水槽はレイアウトで照明の種類をうまく配置されています、MT250Wの両サイドに3灯づつスーパークール115が配置されている。
自作のライトハンガーがレイアウトの絶妙な位置にスーパークール115が配光されるように組まれています。 使用されている球種はマリンメイト平井さんの選択ということでシークレットということです。
つづく