バイオハザード(Oryzias latipes)
昨日まで3日間岡崎市にある基礎生物研究所で3月から続いている公に出来ない工事をしていました。
今回は少し許可をいただいたのでその実験生物について少しお話をしましょう。
そのお魚はメダカです。メダカは簡単にブリーディング出来る実験対象生物でその目的は多種多様です、この2ヶ月も医療の実験用の飼育システムから主に免疫や予防、或いはDNAによる実験を行なっている大学や国立病院などほぼ毎週工事しています。
メダカではないがゼブラフィッシュの実験から昨年心筋を動かすたんぱく質が見つかったと発表されましたがその対象生物を管理するシステム水槽をサポートしています。
今回は、世界中のメダカのDNAを研究しデーターベース化し、その分野で研究をする人たちにメダカを提供する為のストック水槽を作りました。
この研究の責任者である成瀬先生からメダカについて面白いお話を沢山お聞きしたが特に印象深かったのは日本のメダカについてで、最近絶滅危惧種にしていされてあちこちで環境保護というなのもとに
メダカの放流をされていますが、放流するにはその地域のメダカを放流しなければいけません、例えば大阪のメダカと東京のメダカは同じに見えてもDNAを見ると全く違うので大阪で放流するには大阪産のDNAを持ったメダカを放流しないと、大変な事になるそうです。ではどれくらい違うのですかと尋ねると
チンパンジーから人に進化したよりも更に古くて異なるDNAを持っているそうです。ただ、東京のメダカと大阪のメダカのどちらから進化したかは判別つかないそうです。 ただ、東京のメダカは本来どれかというのが難しいくらいDNAが混じっているというほど多種になっているみたいでそれらをDNA解析しデーターベースを作るのが目的です。 此処には、遺伝子組み換えで作られたメダカや海外のメダカもいます。
この赤いメダカはサンゴの赤い発光タンパク質をDNAに入れて作られたそうです。蛍光灯がついているとじっとしていますが、蛍光灯が切れた後元気に泳いでいました。まさかキサンゴから赤いタンパク質獲ったんだろうか? 日本では禁止されている遺伝子組み換えの観賞魚の販売ですが、台湾では
クラゲの発光タンパク質を組み込んだ光るメダカが販売されているようです。