今日はＭクリニックで健康診断を受ける予定になっていました。この年になると、あちこちに弱ったところが出てくるのでおおきな病院で検査する前に気心の知れた先生に事前に診てもらってから精密検査をしようということに今年からお願いする事にした。ところが、前日１０年来のお客様で開業医の万智先生が入院先の近大病院でお亡くなりになり夕方からお通夜に行く事になった。
万智先生は近大医学部の一期生でご主人は医学部の教授でもあります。万智先生が内科小児科を開業した時に海が好きなので海水魚の水槽を待合室に置いていただいて１０数年が経過しました。
お元気な頃は、一緒に串本に潜りに行ったり食事をご馳走になった、気さくで笑顔が素敵な先生でした。数年前に自分の癌を自分の診療所のレントゲンで見つけて少し複雑な気分だけど負けないよ！と微笑んでいたのが忘れられません。入院退院を繰り返しながらも、体力の許す限り診療し地域医療に貢献されていた。
この一年はほとんど入院されていたみたいでお会いする事ができなかったのが残念です。
「癌の死亡率が下がったのは早期発見早期治療のおかげで、医学の進歩だけでは無いから健康診断はちゃんと受けなさいよ、４０歳過ぎたら半年に一回くらいしないと手遅れになるよ」と言われていた万智先生の言葉がリフレインしています。
時には小児科に来たヤンママに、子供の躾や食事について厳しく注意していた、医師と主婦のハードな仕事を見事に両立させていた理想の女性でした。 祭壇に飾られた笑顔満面の写真を見た瞬間に堪えきれない気持ちになった。 神様はなんて不公平なんだろう？ こんなに良い人の人生を止めてしまうなんて。他に悪い奴はもっといるだろう。
お葬儀の翌日が、メンテナンス予定日なのでＮＯＲＩＫＯ嬢と一緒に沢山のサンゴで飾っておこうと思います。彼女も万智先生の大ファンで温泉旅行やドライブに食事会と二人で出かける間柄でした。
「今度はＵＳＪに行こうねと約束していたのに・・・・・」果たせなかった約束を思い出し泣きじゃくるＮ
綺麗に掃除して飾りつけて、天国に送り出そう。
きっと後ろで、いつものようにニコニコと眺めてくれる気がします。