パラオ魚類調査3
3日目朝目覚めると大雨だ、こんな天気では外洋に出る事は出来るのだろうか?そろそろ海が荒れだしてもおかしくない季節になっている
外洋が荒れていなければ、出航可能であろう?濡れるのはいいのだが、到着するまでが冷たく長い航海になる。
朝食を摂り、船を待つ。雨は弱くなり、浪も小さくなったので調査ポイントに向う。昨日までに採集した魚は大丈夫だろうか?
この日は、1本目だけを深く潜る予定だった。昨夜、バイオロジストのオフィスでミクロネシアの魚類図鑑でツルグエを見つけた。私はこの魚はパラオにも居ることを知り、今日の目標に決定したのであった。 採れればいいが難しいのだろう。
私たちは、緊張しながらも期待しながらエントリーをはじめました。
9時40分潜水開始、私は昨日の魚の確認をし隊員たちから少し遅れてポイントの水深に向った、昨日より透明度が抜けている
40m近く有るのではないか?ただ雨雲で海中は薄暗い水深40m付近でも70m地点で作業をしている彼らを確認出来る。
私は40mまで潜り、隊員の状況を見守りながら水中の景観を楽しむ。シングルタンクでは5分以上の滞在は危険度が増す。
しかし、魚はそんなことは解ってくれない。7分8分と時間が経過している。私は、48mまで進み撤収を促す。
諦めも大事な決断です、シングルタンク部隊は40mにある減圧用のバケツに捕まえた魚を置き自分の減圧をはじめる。
それにしても、ダブルタンクのバイオロジストは遅い、がんばりすぎや!ゆっくり浮上しはじめたのを確認し私は40mで残圧10になった隊員にオクトパスを渡し、通称酸素バー(減圧停止用タンク)の置いてある8mまで連れてゆく。
酸素バーで休憩していると、彼が戻ってきた。ツルグエをGetしバケツにおいてきたという。スゲェーOh Great!唸ってしまった。
我々はボートに戻り、2本めの準備と計画を話し合う。本来の予定は2本目3本目はドリフトで赤線地帯(レッドストライプバスレットの生息する穴)を探す予定であった。しかし、思わぬ収穫の為、2本目までの休憩時間を長くし、いったん40mのバケツを20mに上げてからドリフトすることになった。
松島新地はどこかな?飛田はどこかなどとバカな事を考えながら外洋の壁際を数百メートル泳ぎ怪しい穴を見つけたのであった。
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