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Why?

シマヤッコやニシキヤッコは餌付きにくい魚として有名です。しかしながらマーシャル産のシマヤッコやニシキヤッコは90%くらいは2日目には冷凍ブラインシュリンプを食べる。

同じ魚なのにフィリピンやインドネシア産に較べると良く餌さを食べるのは何故だろう。推測で書くのは良くない事ですが、違いを少し書いてみましょう。フィリピンやインドネシアで魚を採集する船はいろんな島々を1週間くらいかけて航海して行きます。

採集の仕方はいろいろで、主にはホースの先にレギュレターのついたフーカで潜水し刺し網で岩の周りを囲い追い込みすくいとる方法ですが、中には魚がいそうな岩穴にシアン化合物などの薬品を流して採取する方法も有ります、以前インドネシアで偶然、この方法で魚を採集しているのを見たことが有りますがチョコレート色した液体を岩穴に流し込み失神した魚を金魚を仕分けするような浅い網で素早くすくい籠に詰め込んでいました。
この方法は無差別に行なっているというか、魚がいそうな雰囲気のところで無差別にシアン化合物(青酸カリ水溶液)を流しているので何が獲れるか解らない状態ですが、時折穴の奥底から珍しい魚を捕まえる事が在るみたいです。その他に、爆破漁などもありますがこちらは食用が中心みたいです。そうして捕まえた魚を1匹ずつ袋詰めして毎日海水を交換しながら持って帰ります。初日に捕まえた魚と帰る前の日に捕まえた魚のコンディションが違うのは当然と言えるでしょう。それに較べて、マーシャルハワイ便の魚は遠征する必要が無い為、毎日捕まえた魚を港に持ち帰りケアしています。
マーシャルやハワイで魚を捕まえる人は魚種にもよりますが、主に追い込み棒と手網で魚を追い込んで1匹ずつ捕まえています。

もちろん、フィリピンやインドネシアでも同じように捕まえている人たちも沢山いるでしょう。しかし価格の競争が激しいところでは無差別にシアン採取をする人が絶えません。

スミレヤッコやシマヤッコは自然下では岩場のオーバーハングした穴に住んでいます、以前沖縄の伊江島で見つけたときも水深30mくらいの穴の中でした。穴の上に腹を向けて逆さに泳いでいました。
バリで見つけたシマヤッコのペアも同じように泳いでいました。このような魚を短時間で傷つけずに捕まえるには化学薬品を使わないと難しいのでついつい使っているのでしょう。しかし一見無傷に思われる魚もシアン化合物の影響で内臓に障害を受ける事が多いので、餌を食べるが太らないとか、背肉が落ちているのにお腹が膨らんで、その内餌が止まり衰弱死してしまうことが多い。ニシキヤッコについても同様で、他の地域のそれよりもマーシャルニシキヤッコのほうが状態が良く餌付き易い。同じ魚種なのになんでこんなに違うのだろう。我々が、海外から仕入れる際にそういう情報は入手出来ないために、経験で出来るだけ確立の良いシッパーから仕入れるしか出来ません。安くても死亡魚の多い問屋やシッパーからの購入はそういう魚がたくさん送られている可能性が有るという事を考えなければいけません。 
今日は4月15日(日)、夜23:00~23:30、テレビ朝日系列
素敵な宇宙船地球号
”ペットブームの光と影Vol.3 光るメダカの驚異”

養殖サンゴや 交配された新しい魚たち。
遺伝子組み換えで 光るメダカも登場した。
水槽の中で 今何が起こっているのか?
観賞魚最前線を追う。
(取材地:台湾、インドネシア、日本)
BaliのDINAR社の養殖のサンゴが取材されたと聞いている。

昨日はネコン同盟軍のボスが突然の来阪であった。先週の静岡東海地域に続き大阪兵庫遠征だそうで相変わらずエネルギッシュだ。
来週はアキリンさんのリセットと水槽の組込みなど予定が一杯で大変です。

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2007年04月11日 17:10に投稿されたエントリーのページです。

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