Nature
三月も下旬にさしかかろうというのにこの寒さはなんや!
今日から工事ラッシュで冷え切って帰って来たらHotな知らせが届いている。
3月18日付けの英国科学誌Natureに人工飼育環境下でヌタウナギの発生に成功の論文が掲載されました。この、研究は神戸の理化学研究所・発生再生科学研究所で2004年から研究されていました。当初は従来ろ過のウェット&ドライで1年くらい飼育したのですが水質が維持できず上手くいかなかったみたいで、理研CDBの太田欽也研究員(形態進化研究グループ)は大学の後輩で株式会社イワキの大阪支店営業部Y氏に相談し、彼より持ち込まれた案件により、Devilの提案で2005年の4月に水槽のシステムの変更の為にETSSスキマーを組み込んだ濾過システムに入れ替え飼育実験を開始したところ、水質は目を見張るように改善され、初年度から産卵行動が始まり卵はとれたが、発生は見れなかったがついに2年目で繁殖に成功しました。数ヶ月前にその知らせを聞き嬉しくて話したくて仕方無かったのですが、研究発表の論文が掲載されるまでは関係者以外には口外出来ない事なので貝になっていた。それが今日解禁日となりNHKのニュースでも放映されました。倉谷 滋 Ph.D.の後ろに照れながら写るETSSが嬉しかった。
ヌタウナギは食用としても利用されますが、粘膜を乾燥させて繊維として利用したり縫合手術で抜糸しなくてすむ繊維としても研究されています。
このように、最先端の研究現場で研究者の成果に繋がるようなお手伝いが出来る事に喜びを感じます。出来る事なら5年の予算を2年で結果が出たので3年分は違うことに使いましょうと囁きたい。