財団法人黒潮生物研究財団
昨日は、平成18年度財団法人黒潮生物研究財団の第2回通常理事会であった。
毎年、5月か6月に高知で1回目の理事会を行い2回目は決算報告と次年度の事業計画を兼ねて、大阪市内で開催している。というのも理事長はステラケミファ株式会社の深田純子会長で本社が大阪市中央区に在ります。ステラケミファ株式会社はリチウム電池の原材料を作っています。シェアは世界一です。
この財団はステラケミファ株式会社が株式上場を記念して社会貢献したいと会長の持株を寄付して作られた財団です。といっても財団法人を設立するのは並大抵の事ではありません。
私は、BH設立以前からこの財団を設立する為の準備に携わっていました。 会長がまだ社長で忙しい中、総合ペット店でマリンアクアリウムを始めて、カクレクマノミがうまく飼育できないというこたからお客様として知り合い、信頼関係を築き、「株式上場の際に社会貢献がしたいので何か無い?盲導犬の財団とか考えているけど他にいい案無いですか」?と聞かれ私が海洋生物の研究財団でも作りませんかと言ったのが事の始まりで、「それ良いやん作ろう」と言う事で準備室長の肩書きを頂き、内閣総理府にご相談に行き趣意書を提出し折衝を開始し、ステラケミファ三宝工場に海洋生物研究所を開設し主任研究員を迎え入れサンゴの研究を始め、岩瀬専務理事(当時は串本海中公園の黒島研究所に赴任中)を口説き落とし引っ張り、責任者としてバトンタッチし岩瀬さんが財団法人として高知県に認可を得て高知県幡多郡大月町
に現研究所を開設した、黒潮財団も設立8期を迎えます。 私は設立前から関わっているので理事として加わっています。最近は、理事会で一緒に食事をする以外に何もしてはいないのですが・・・建築や設備が私の分野です。
黒潮生物研究財団では開設時からクシハダミドリイシの採卵からの着床実験をし、サンゴの種苗生産技術を確立するようになりました。 卵からの種苗生産で再生事業と一部はアクアリウムへの供給を今後は目指し事になるでしょう。
岩瀬さんはソフトコーラルの研究者としては日本でも有数で、お堅い研究者と言うよりはアクアリウムにも理解のある方で、マリンアクアリストの記事やCORALS日本語版の翻訳をしていただいています。
昨日は理事の深見先生(高知大学 大学院黒潮圏海洋科学研究科 教授)が高知空港で搭乗予定の飛行機がキャンセルになり遅れて到着した。その飛行機は胴体着陸をしたボンバルデイア機だった。
空港内では、理由は一切アナウンスされずにキャンセルになって知らずに次の飛行機で伊丹に降り、娘さんからの電話ではじめて知ったという。全員無事で良かったが、こんな飛行機を飛ばせていいのだろうか?しょっちゅう故障している。
理事のもう一人亀崎直樹さんは東京大学 大学院農学生命科学研究科 客員助教授ですが、NPO日本ウミガメ協議会の理事長として有名で世界中のウミガメの調査をしています。日本でも、小笠原、室戸、黒島と観測地点を設けています。このようなNPO法人の活動費用は少なく、環境を考える支援者の援助で運営されています。ウミガメの衛星による追跡調査は興味深いものがあります。海亀について詳しく知りたい方はアクセスしてください。
黒潮財団もブログが有ります、よければ御覧下さい。