初荷だぁー!
今年の初荷はBali便のサンゴと魚からはじまりました。確か去年と同じかもしれませんね。
昨年はBaliに3月に行ったきりでした。今年は2月初旬に行こうと思います。一緒に行きたい人はいませんか?HISの激安ツアーが出ています。
DeepAcroporaを潜って獲りに行くのは日帰りだと朝5時から約4時間の標高1000m以上の山越えのドライブでBali海側にあるファームに行きます。距離にすれば、120Kmくらいなのですが、最高でも40kmから50kmくらいしか速度も出ませんし、それも一瞬だけしか出せないような道路事情です。
そして海上に浮かぶ小屋までゴムボートで行き、
そこで着替えてリーフエッジまでボートで行き、エントリーします。潜るのは3人一組で殿様ダイビングのような感じです。ハンマーとチスを持った、獲るスタッフと、パンの籠のような平たい籠を持って獲ったサンゴを運ぶスタッフ。そして私は目ぼしいサンゴを見つけては指示するだけです。主に25mから35m、時には40m辺りまで行き探します。ワリンディーなどは深い所でしかも大きな物が多いのと凄くもろいのです。土台を叩くだけで振動でサンゴが欠けてしまいます。スハルソノイ、カロリニも25m以深です。
後、面白いのはエダアザミサンゴ同じような場所に有ります一見ミドリイシに見えるのですが、これも脆いので、なかなか持ち帰れません。深場のコモンサンゴも面白いのが時々あります。
水中では鮮やかな赤色に見えて獲るのですが、水槽に入れると茶色に見えるのですが、環境になじむと赤色になります。これらはDr,コモン先生こと奈良のS医院のDuplaリウムに大切に飼育されています。
この海はいつも生温い水温です、だいたい26度か27度あります。1時間くらい潜っても寒さは感じません。透明度は15mから20mくらい有るのですが、スカッとしない透明度でどんよりとしています。
私は、時々此処の近くにあるファームに泊まり現地のスタッフと寝食を共にします。彼らはとても良く働き、気の利く連中です。一度一緒に潜り私が喜んで集めた種が、次回行くと、ブリーディングされていたりします。ベロンのコーラル、オブザ、ワールドの本を見てこの種は何かを私よりも良く知っています。
もし、こんなサンゴが欲しいというリクエストが有ればベロンの本の何ページのサンゴと言えば見つかれば送ってくれるでしょう。彼らは、サンゴの知識や扱いにも優れています。出荷の為の輸送には本社の有るデンパサールまで車で運ぶのですが、夜パッキングして夜中に走り明け方到着します。Bali島の北西の海岸線をゆっくりと走ります。ファームに集めた時点でダメージのあるものや、送るには大きすぎる物は分割されて元気な部分をブリーディングに回されています。品質管理、と在庫管理は目を見はるものがあります。サンゴの最大の輸出国の最大手の業者ゆえの対応が、限り有る資源であるサンゴを保護する事にも投資しています。サンゴの価格が上昇したと思う方が多いと思いますが、大切な生き物です。コンディション良く、飼育出来る様に受け入れる側も、購入するお客様も万全を期していただきたいと思います。メタハラやクーラーの無い問屋や小売店舗は販売する資格も無いものと思います。サカナやサンゴの多少の輸送のストレスを回復させる事が出来無いようではお客様の信頼を勝ち得ないと思います。