トワイライトゾーン
トワイライトゾーンと聞くとミステリー映画を思い浮かぶ方も多いと思いますが、アクア業界においてのトワイライトゾーン、それは、水深60mから150mくらいのドロップオフした崖の中。もちろん水中であるのですが、そこには未知なる生き物がいると考えられているからです。
ハワイ在住の魚類の研究者リチャードパイル氏はボストンのMACNAの講演でリブリーザー(リサイクルガス)を使った潜水で、過去に見つけた新種の魚について、その殆どはこのような場所で発見する事が出来たと語りました。それより深い場所にももっといるのでしょうが、それは潜水艦を使った調査で発見する事が可能であるといいました。オレンジマージンBFも、オアフ沖水深150mを潜水艦を使った調査ではじめて見て、捕まえてよく見てみたかったと述べていました。BHでは1998年に130mで捕まえたオレンジマージンBF数匹のうち1匹を手に入れることが出来ました。
このように潜水艦で見る事の出来る魚とちがいドロップオフの岩陰に潜む魚達は、穴を覗きライトで照らしながら探さないと見つかりません。ヤッコでも、岩場の上を遊泳する奴らがほとんどですが、シマヤッコやスミレヤッコなどは表面を泳いでいる姿は殆ど見る事は無く、オーバーハングした岩の奥に隠れています。近年見つかっている新種の魚もこのような環境で見つけている事が多いといいます。60m以深の薄暗いトワイライトゾーンの世界に、アクアリストの夢の世界が有ります。
昨年の12月にCURACAO島の深海DIVE調査に行った時に感じたもの、男達のロマンであり情熱であった。命がけで捕まえたレアな魚を泳がす為の水槽設備を作る仕事も嬉しいものであり、さらに彼らが捕まえた魚を顧客の水槽で対面させる事が出来ると喜びもひとしおである。 リオプロポマSPと呼ばれているこの魚もパラオで1997年の調査で発見されています。
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