悲しみ
フランキーがアクアマリン福島から帰ってきたので神戸の中華街で軽く食事をして船まで送りました。今夜22時に青島に向けて出航する予定です。 彼は日本酒を私とDynastyに送ってと言い船に乗りました。まもなく、出航時間が近づいたそのとき、携帯に国番号1を表す電話がかかりました。Forrestからの電話でしたが、耳を疑いたくなるような言葉でした。ヒースが死んだ、えっ本当か?何故、昨日DeepDivingで魚を獲っているときにアクシデントが起きた、バディーはベンか? いやちがう俺と潜っていたんだよ、何が起きたのか彼もすごく動揺していました。来週1週間はすべての業務をストップする、迷惑かけてすまないといい電話を切りました。 またひとつ、将来有望な若者を失いました。
ヒースはアメリカンドイツ人でカンサスシティーの出身で両親も冬にはマラソンで過ごすので私は彼の家族と一緒によくDivingやFishingを楽しみました。 昨年の12月に会ったとき、Dynastyに新しいリブリーザーが届きこれは俺のだよ、これでテクニカルDIVEの本格的なトレーニングを始める、いっぱいお前に珍しい魚を捕まえてやるからなと楽しそうに話してくれました。つい数日前フランキーから今年彼が結婚したと聞きました。お祝いに何を送ろうかと考えていたのに。その彼が、余りにも悲しい現実が私を襲います。
彼は俺にDynastyで仕事が出来て最高に幸せさ、これが俺の最後の仕事さ、彼はまだ30歳にも満たない年齢だったと記憶しています。 今日、発売のMA41号に深海調査DIVEの記事が在ります。ロマンと死は背中合わせ、あれだけ慎重かつ冷静な奴がこんなめに遭うなんて受け入れられない現実がここにあります。